[詩の会]

F塾。今日もなんだかダメな作品ということで終った。現代詩の路線からあたしの書くものは全くはずれているらしい。さすがにこれほど社会性がないとへこむ。その後、奏へ。奏はいつもホッとする空間。F先生のお話拝聴。王兵の「鉄西区」が観たくなった。ドキュメンタリー作家は、もっとも好きな人種の一つ。映像美の探究(編集)は詩に近いように思った。
 時間が早かったので、久しぶりにSさんと飲む。あたしもSさんも一挙に「カマトト」モードがとれて、可笑しかった。あたしは、精神安定剤としてF塾に行っているのか?

 今日出した詩のようなものをアップ。


  道
                    

天使は、
予測し得ない方向から、
突如、
舞い降りる。


物となった意識。
わたしではないわたし自身。


水。
流れない流れ。
母。


一里塚。
周期に漂う花。
記憶が息を吹き返す、
裂け目。


過ぎ去る一瞬が、
あまりに切ないから、
強く抱きしめてほしいと
懇願したかったけれど、
欲望は、
満たされないことを、
知っていたから、
代わりに痛みを求めた。


数珠なりになった傷が、
ぎりぎりのところで、
生へ反転する、
その不思議、
その奇跡。


優しさが、
崩れ落ちそうになっている。
微笑みが、
枯れそうになっている。


一歩、
また一歩と、
踏みしめる。
虚無に、
耳をすます。