2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

[鉄西区]

王兵「鉄西区」(@東中野ポレポレ)を観る。昨秋圧倒された「中国の記憶」とはまったく異なる素材でありながら、観客を引き込む強度は変わらず、「天才」の二文字を浮かび上がらせた。彼と同時代を生きていることに感謝したい気持ちで一杯になった。 「欲望…

[阿賀に生きる]

佐藤真さんを偲ぶ会から一年が経つ。見たかった処女作『阿賀に生きる』を観る(@アテネ・フランセ)。佐藤さんは、ほんとうに優しい人だと思った。レンズの前に立つ人と被写体との境界が、水彩絵みたいにぼやけてくるまで、じっと待つ寛容さ、そこから生ま…

[空間]

Hゼミの集まりに参加させて頂く。一次会、中目黒のピッツアリア「聖林館」、二次会、Oくん宅。生まれてくる空間ということを考えた。一次会は料理がとても美味しく、お店の雰囲気や味覚からくる幸福感や音響やそうしたものからやはり掛け替えがなくでてくる…

[詩の会]

F塾。今日もなんだかダメな作品ということで終った。現代詩の路線からあたしの書くものは全くはずれているらしい。さすがにこれほど社会性がないとへこむ。その後、奏へ。奏はいつもホッとする空間。F先生のお話拝聴。王兵の「鉄西区」が観たくなった。ドキ…

[授業]

いくら美術系とはいえ、高校生にペトロ・コスタは厳しかったようだ。ドキュメタンリーを観ているだけに、作家の「自分好き」が目についてしまったらしい。しかし、コスタは、感情を映像にするだけでなく、言葉にするのが上手い。倫理は、学者に語らせるより…

病院デート3回目。というよりデートはいつも病院。元気なときは一人で立ってられる。弱っているときに側に居てくれる人がいる。氷った心に差し伸べられる暖かい手。矛盾が優しい顔をして坐っている。可笑しみ。